こんにちはー!ドローンを自作したり、空撮をするのが趣味のK-ki(K-ki@Ailerocket)です。
ドローンはここ数年で急速に普及しており、ビジネスとしても市場規模が拡大しています。2024年には2018年の5倍以上の市場規模に成長するという予測もあり、成長産業なのは多くの人が知るところでしょう。
そんなチャンスの多いドローンビジネスに参入する際に取っておきたいのが、ドローン操縦の資格です。このページでは、ドローン操縦の資格を取るとどんなメリットがあるのかを解説しつつ、特に福岡・九州地域に絞っておすすめのドローンスクールを紹介します。
全国版:ドローンスクールの選び方とおすすめ
このページでは、特に福岡県とその周辺(九州と地方)を対象におすすめのドローンスクールを紹介しますが、地域の限定なしに全国各地のドローンスクールからおすすめできるスクールを選びだした「親」に相当する以下のページがあります。
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ドローン操縦スクール比較!取得資格や受講コースからおすすめを紹介
ドローンスクールで資格を取る際に湧く疑問を徹底解決します。ドローンを飛ばすための資格の必要性から始まり、資格を取得するメリット、実用性の高い資格、ドローンスクールの選び方、おすすめのドローンスクール等を解説しています。
こちらのページでは、全国のドローンスクールからおすすめを紹介しているので「全国版」と呼ぶことにします。全国版では、おすすめのドローンスクールを紹介するだけでなく、ドローンスクールで資格を取るまでに必要な知識として、ドローンを飛ばすためのルールや資格を取るメリット、ドローンスクールを比較する際の評価ポイントなども解説しています。
これらの予備知識にはこのページでも適宜触れますが、細かい解説は「全国版」または途中で挿入するリンク先のページに任せ、このページでは概要がわかるレベルの説明に留めます。詳細が知りたい場合は、これらの関連ページもあわせて読んでもらえると役に立つと思います。
ドローンスクールとは?
今回の目標はドローンスクールの選び方を知り、おすすめできるドローンスクールを知ることですが、まずは「ドローンスクールとは何か?」という点を確認しておきましょう。
ドローンスクールとは、自動車教習所のドローン版のようなものです。ドローンの資格を管理している団体の認可を受けて、資格取得に必要な講習を提供しています。講習を受講した上で試験に合格すれば、その団体が管理する資格を取得できる、という仕組みになっています。
自動車と少し違うのは、資格の発行団体が一つではないことです。そのため、取得したい資格があるのなら、その資格に対応したドローンスクールで講習を受ける必要があります。
講習の内容は、ドローンの操縦技術を身につけるための「実技」と、ドローンを安全に飛行させるために必要な知識を学ぶための「座学」の2つからなるのが一般的です。スクールによっては、ドローンビジネスの現場で役に立つ、測量用ソフトの使い方や、空撮の技術を教えてくれる場合もあります。
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ドローンの学校?操縦技能と安全知識を学べるドローンスクールとは?
ドローンスクールとは、ドローンの普及に伴い今後不足するドローンパイロットとしての資格を習得できる学校です。ドローンスクールで勉強する内容や資格の有用性、スクールの選び方、受講費用、おすすめのスクール等の情報をまとめます。
ドローンスクールについてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひ読んでみてください。
ドローンを飛ばすときのルール
次に、ドローンを飛ばすときのルールを確認しておきましょう。
知っている人も多いとは思いますが、ドローンを飛ばすために特別な資格は必要ありません。基本的には誰でもドローンを飛ばすことが可能です。一方で、好き勝手にドローンを飛ばしてよいかと言えばそうではなく、ドローンを飛ばすにあたってのルールは数多くあります。
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ドローンの飛行に免許・資格は必要?操縦に関するルール・法律を解説
ドローンを飛ばすための資格・免許の必要性や関連する法律を紹介します。また、ドローンを飛ばすために許可・承認が必要になる事例を解説します。ビジネスでよく利用されるドローン操縦の民間資格についても実用性の高いものを紹介します。
ドローン飛行に関連する法律やルールは、こちらのページを参考にしてください。ドローンを飛ばす空域や方法によっては地方航空局長の許可・承認が必要だったり、例外的に資格が必要になる場合があったりとルールは複雑ですし、知らないでは済まされない場合もあるため、不安がある人は必ず確認しておきましょう。
ドローンスクールで操縦資格を取得するメリット
ドローンを飛ばすために資格は必要ないと書きましたが、そうであればなぜ資格を取得するのでしょうか。ドローンの資格取得によるメリットを一度整理しておきます。
まず最大の理由は、ドローンビジネスにおける新規顧客獲得の足がかりに活用する、というものです。
ドローンを使う作業を発注したい人(企業)がいるとします。事故が起こって発注元の責任が問われるような自体になると困るので、できるだけ操縦技術があり安全にドローンを飛ばしてくれる人を探しています。しかし、発注前にドローンパイロットの操縦技量を知ることは困難で、客観的な指標である資格の有無から操縦技量を推測し、資格を持っていて技量のありそうな人に依頼することにしました。…すごくよくありそうな流れですよね?
結局のところ、仕事を依頼する側からすれば、新規にドローンパイロットを探す際には過去の実績と資格の有無くらいしか評価指標がないのです。実績は一朝一夕では用意できずとも、資格は1週間もあれば取得できます。資格が無いせいで仕事を取りこぼさないように、資格をとっておくというわけです。
他にも、ドローンを街中で飛ばすとか、夜に飛ばす場合には、国土交通省に対して飛行許可申請を行う必要があるのですが、国交省の公認資格を取得していればこの申請手続きが簡略化される、というメリットもあります。飛行許可申請はドローンビジネスでは避けて通れないので、こちらもビジネス面でのメリットから資格取得につながっていると言えるでしょう。資格取得のメリットについてまとめたページもあるので、こちらも併せて読んでみてくださいね。
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ドローンビジネスで操縦者が研修を受けるべき理由とメリット
ビジネスとしてドローンを扱う上では何よりも安全が優先されます。そのためにはまずドローンパイロットの技能向上が重要ですが、顧客からは操縦者の技量は把握しにくいです。操縦技量をアピールし信頼を得るためには資格取得が有効です。
もちろん、純粋な趣味としてドローンの資格を取る人も多数います。ドローンスクールで講習を受ける過程で、ドローン仲間が見つかるということも多いので、ビジネスを考えていない人でも資格を取るのは何ら問題ありません。
ドローン資格の中でも取得すべきは4種類
ドローンの操縦資格が役に立つイメージを持ってもらえたでしょうか。次は資格の種類について説明しましょう。
ドローン関連の資格は非常に種類が多く、国土交通省の公認を得ているものに限っても40種類を超えており、公認を得ていないものも含めるとその数はちょっと把握しきれません。この中からどの資格を取得するか、どうやって決めるのが良いでしょうか。
結論から言えば、ドローンの資格を選ぶ際は、国土交通省の公認を得ている中で知名度が高いものを選ぶのが良いです。上にも書いたように資格は技術があることの証明なので、知名度があり顧客に認知してもらえることが重要です。また、国土交通省の公認を得るためにはある程度の基準を満たす必要があるため、質の低い資格を除外することができます。
こういった観点を踏まえてK-kiがおすすめする資格が、以下の4種類です。
ポイント
実用性が高くおすすめできるドローンの資格は以下の4つです。
- ドローン操縦士協会(DPA)が認定する「ドローン操縦士回転翼3級」他
- 日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が認定する「無人航空機操縦技能証明証」他
- DJI JAPANが認定する「DJIスペシャリスト」他
- ドローン検定協会が認定する「無人航空従事者試験(ドローン検定)1級~4級」
この4種類のうち、ドローン検定だけが筆記試験のみで取得できる資格です。手軽に取得できる一方で、実技試験を伴わないため操縦技術は認定対象で無いことに注意してください。操縦技術を認めてもらうためには、ドローン検定の資格取得後に別途講習を受講する必要があります。
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ドローンの資格はどれがおすすめ?主な資格4種類の目的別の選び方
多数あるドローンの資格から主要な4種(JUIDA、DPA、DJI JAPAN、ドローン検定)について、長所と短所を比較しながら取得すべき資格の選び方を解説します。また、資格取得のメリットやそれぞれの資格を取得するためのスクールも紹介します。
JUIDA認定資格は未経験から比較的安価に取得できる、DPA認定資格は操縦技能の向上に注力しており実技練習の時間が長いなど、それぞれの資格に特徴があります。4つの中から1つに絞り込む際には、こちらのページを参考にしてください。
ドローンスクールの選び方
ドローンスクールと資格について、大まかな知識は身につけてもらえたと思います。それを踏まえ、次はドローンスクールを選ぶ方法について考えていきましょう。
ドローンスクールを評価する基準
2020年3月時点でドローンスクールは全国に700校以上と思っている以上にたくさんあります。ドローンスクールを選びで混乱しないように、まずは何らかの基準を設け、その上で複数のスクールを比較して絞り込んでいくのが良いでしょう。その際の評価基準としては、以下のようなポイントが考えられます。
ポイント
ドローンスクールを選ぶ際の評価基準には、例えば以下のような項目があります。
- 取得できる資格
- 受講コースの内容・カリキュラム
- 受講費用
- アクセス
取得できる資格については、上にも書いたようにそれぞれが特徴を持っているので、自分の目的に合った資格を決めてください。資格が決まればそれを取得できるドローンスクールは自ずと絞り込まれていきます。
カリキュラムについては、様々な評価の仕方があると思いますが、K-kiが注視すべきと考えているのは実技練習の時間です。国土交通省に対して飛行許可を申請するためには10時間以上の飛行経験が必要です。また、操縦技術向上を重視するスクールでの実技訓練時間が、概ね15~18時間程度です。これらを目安に、自分自身の操縦技術のレベルを加味して十分な実技訓練時間を確保できるカリキュラムになっているか考えてみましょう。
もちろん、受講費用やアクセスといったわかりやすい観点も見落とさないようにしてください。これ以外にもドローンスクールの評価基準はいくつか考えられますが、詳しくは以下のページにまとめてあります。ぜひ、こちらもあわせて読んでみてください。
無料説明会は絶対に参加したほうが良い
どれだけ丁寧にドローンスクールを比較しても、実際に現地に行ってみなければわからない部分は必ずあります。特に、ドローンスクールはインストラクターに操縦を習う場所なので、インストラクターの質が非常に重要になってきますが、これはネット上で正確に把握するのは難しいです。他にも、施設内にシミュレータなどどんな設備があるかも、現地を見るほうが正確に把握できます。
ドローンスクールの受講料は決して安くはないので、スクール選びに失敗して後悔することがないように、ぜひとも無料説明会に参加してみましょう。ほとんどのスクールで無料説明会が開催されていますし、インターネット上で申し込みするだけの場合が多いので、気軽に参加してみましょう。
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ドローンスクールに申し込む前に!無料説明/体験操縦会を活用しよう
ドローン操縦の資格を取る場合、ドローンスクールで講習を受けるのが一般的ですが、受講費などがネックになり資格取得に踏み出せない人も多いです。そんな時は疑問解消のため無料操縦体験・説明会に参加し、現場の様子を見てみましょう。
福岡のおすすめドローンスクール地図
ドローンスクールを選ぶための知識をしっかりと身につけてもらえたでしょうか。前置きが長くなりましたが、いよいよおすすめのドローンスクールを紹介していきます。まずはこのページで紹介する九州・福岡のドローンスクールを地図にまとめておくので、通いやすいスクールかどうか、アクセス面を判断するための参考にしてください。
日本ドローンアカデミー福岡校
スクール名 | 日本ドローンアカデミー福岡校 |
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代表的なコース | ドローン操縦士+安全運航管理者コース |
受講日程 | 5日間 |
取得できる資格 | JUIDA認定資格「無人航空機操縦技能証明証」及び「無人航空機安全運航管理者証明証」 |
受講料 | 270,000円(税抜) |
住所 | 福岡市博多区博多駅東3丁目15-16-2F |
運営会社・事業内容 | 株式会社ENBUゼミナール(演劇スクール運営等) |
URL | https://drone-a.com/ |
1つ目に紹介するドローンスクールは、福岡以外にも札幌、東京、名古屋、大阪、沖縄と全国あわせて6校のJUIDA認定ドローンスクールを展開している「日本ドローンアカデミー」の福岡校です。日本ドローンアカデミーの強みは、空撮分野にあります。
第1に、講師を現役の空撮オペレータが務めています。空撮の現場で活躍している人から学ぶので、ドローンの操縦はもちろんのこと、空撮の現場で活きる知識やノウハウも吸収できるでしょう。
第2に、ドローン操縦の実技練習時間が長いです。JUIDA認定スクールの基準が10時間なのに対し、18時間の実技練習時間を確保しています。ドローンを活用する分野の中でも空撮は、測量等の単純に上空から写真を撮れば良い分野と違い、映像を魅力的に撮影するために高度な操縦テクニックが求められる場合もあり、この面でも空撮との相性が良いスクールと言えるでしょう。
極端な話をすれば、OK Goの「I Won’t Let You Down」がドローン空撮の一発撮りなわけですから、場合によっては相当な技量が必要になることは明確ですね。
このレベルで撮影するには18時間ではとても足りないと思いますが、それでも練習時間が短いよりは長いほうが良いはずです。空撮に興味がある人はぜひ日本ドローンアカデミーを考えてみてください。
ドローンスクールジャパン 福岡南校
スクール名 | ドローンスクールジャパン 福岡南校 |
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代表的なコース | フライトコース ビジネスコース |
受講日程 | フライトコース:2日間 ビジネスコース:2日間 |
取得できる資格 | DPA認定資格「ドローン操縦士回転翼3級」ほか |
受講料 | フライトコース:120,000円(税抜) ビジネスコース:200,000円(税抜) |
住所 | 福岡県大野城市御笠川6-3-12 |
運営会社・事業内容 | 株式会社スカイグラフィック(ドローン空撮、農薬散布等) |
URL | http://dsjfukuoka-m.com/ |
2つ目に紹介するのは、全国に30校程度あるDPA認定スクールのうち、20校以上を展開している「ドローンスクールジャパン(DS・J)」の福岡南校です。
ドローンスクールジャパンのカリキュラムは操縦技能の向上に力を入れていることで有名で、ドローン操縦初心者の場合は、15~18時間の飛行経験が得られるようなカリキュラムになっています。しかも、インストラクターが同時に対応する生徒数が二人までなので、わからないことがあればすぐに聞ける、とても学習効率が高いスクールです。
また、仮に10時間以上の飛行経験があれば、ビジネスコースを受講するだけでDPA認定資格の「ドローン操縦士回転翼3級」が取得できるので、コストを抑えることも可能です。
Dアカデミー九州福岡校
スクール名 | Dアカデミー九州福岡校 |
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代表的なコース | 基礎4日間コース |
受講日程 | 4日間 |
取得できる資格 | JUIDA認定資格「無人航空機操縦技能証明証」及び「無人航空機安全運航管理者証明証」 |
受講料 | 270,000円(税抜) |
住所 | 福岡県福岡市西区戸切3-21-5 |
運営会社・事業内容 | 株式会社ホットプロシード(ロボット及び精密機械部品の設計、製造、販売等) |
URL | http://hotproceed.jp/ |
Dアカデミー九州福岡校は、日本全国で16校を展開するJUIDA認定スクールです。福岡市内のドローンスクールとしては唯一、屋外の練習場を完備しています。
ドローンを実際に活用する場所は、屋外になる場合がほとんどです。屋外では風の影響が強く、屋内よりもはるかに操縦が難しくなります。屋外で練習を積んでおけば、いざドローンを使う現場に行ってもスムーズに飛ばすことができるでしょう。
福岡近郊(九州地方)のドローンスクール
福岡県内にあるドローンスクールとして、3校を紹介しました。次にもう少し範囲を広げ、九州地方の他県にあるドローンスクールからも、おすすめのスクールを紹介します。
ドローンスクールジャパン 佐賀鳥栖校
スクール名 | ドローンスクールジャパン 佐賀鳥栖校 |
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代表的なコース | フライトコース ビジネスコース |
受講日程 | フライトコース:2日間 ビジネスコース:2日間 |
取得できる資格 | DPA認定資格「ドローン操縦士回転翼3級」ほか |
受講料 | フライトコース:120,000円(税抜) ビジネスコース:200,000円(税抜) |
住所 | 佐賀県三養基郡基山町小倉1662-1 |
運営会社・事業内容 | 株式会社ダイワ(仮設足場メンテナンスリース、現場環境設備等) |
URL | https://drone-saga.jp/ |
ドローンスクールジャパン 佐賀鳥栖校は、福岡南校と同じくドローンスクールジャパンの系列校で、佐賀県の基山町にあります。ドローンスクールジャパンの系列校なので、やはり操縦技能向上が期待できるストイックなカリキュラムが魅力です。
また、ドローンによる農薬散布に特化したコースも開講しているため、ドローンを使った農業分野で活躍したいと考えている場合は、非常に有力な候補となるスクールです。
ドローンスクール明光社
スクール名 | ドローンスクール明光社 |
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代表的なコース | フライトコース ビジネスコース |
受講日程 | フライトコース:2日間 ビジネスコース:2日間 |
取得できる資格 | DPA認定資格「ドローン操縦士回転翼3級」ほか |
受講料 | フライトコース:120,000円(税抜) ビジネスコース:200,000円(税抜) |
住所 | 宮崎県宮崎市江平中町7番地10 |
運営会社・事業内容 | 株式会社明光社(電気設備工事設計施工管理等) |
URL | http://www.meikousha.co.jp/publics/index/8/ |
ドローンスクール明光社、DS・Jと同じくDPA認定資格であるドローン操縦士回転翼3級が取得できるドローンスクールです。宮崎県など九州南部に住んでいる人が、九州北部まで資格を取りに行くのは結構な覚悟が必要です。住んでいる地域によって、有力候補になるスクールでしょう。
まとめ:ドローンスクールに行ってみよう
今回は福岡県、そして九州を対象におすすめのドローンスクールを紹介しました。ドローンスクール選びに必要になる予備知識もかなり丁寧に補足したつもりですが、疑問点等残らなかったでしょうか。参考になっていれば幸いです。
最後に、繰り返しになりますが、ドローンスクールを選ぶ際はまず無料説明会に行ってみましょう。結局のところドローンスクールは人にものを教わる場ですので、インストラクターが信用できない、なんてことになれば学習効果も低減します。各ドローンスクールの特徴をよく比較し、その上で無料体験にも参加して、ゆっくり考えてみてください。良いスクールを見つけられることを願っています!