プロポはモード1/モード2のどちらが良い?ドローン・ラジコンと実機の操縦比較

ドローン・ラジコンヘリ・RCプレーン用プロポ 9XR PRO

ドローンやラジコン飛行機の操縦には、ラジコン用送信機(プロポ)を使います。このプロポに関してドローン初心者が最初に抱く悩みの一つが、「モード1のプロポを使うべきかモード2のプロポを使うべきか」というものです。

プロポの操作モード選びには、個人の感覚も影響するため一概には言えないのかもしれませんが、このサイトを運営するK-ki(K-ki@Ailerocket)は基本的にはモード2のプロポを使ったほうが良いと考えています。

このページでは、プロポの「モード1」「モード2」というものがそもそも何なのかという点の説明に始まり、各モードの特徴と、モード2を推奨する理由を解説していきます。

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航空機の基本的な操縦方法

プロポの操作モードの説明に入る前に、まずは航空機の操縦がどのように行われるかを知っておく必要があります。ドローンも所詮は航空機の一種であり、基本的な考え方は同じです。

固定翼航空機の操縦

飛行機(固定翼航空機)の操縦では、3舵と呼ばれる舵面とスロットルを調整することによって機体を操るのが基本です。3舵とは、ロール軸まわりの回転角を操作する「エルロン(補助翼)」、ピッチ軸まわりの回転角を操作する「エレベーター(昇降舵)」、ヨー軸まわりの回転角を操作する「ラダー(方向舵)」のことです。

飛行機のピッチ・ロール・ヨーと3舵(エルロン・エレベーター・ラダー)およびスロットルの関係

回転翼航空機の操縦

ヘリコプターやマルチコプターなどの回転翼航空機では、舵面が存在せず、代わりに回転翼(ローター)のピッチ角や回転数を変化させます。それにより、揚力の前後左右でのアンバランスや、ヨー軸まわりのトルクのアンバランスを作り出し、飛行機で3舵を操作した時と同様の機体挙動を生み出します。

マルチコプター(ドローン)のピッチ・ロール・ヨーとエルロン・エレベーター・ラダー・スロットルの関係

ただし、固定翼のスロットル調整が前進方向の推進力を変化させるのに対し、回転翼のスロットル調整は上昇方向の力を変化させる点には注意が必要です。

プロポの操作モードとは

ここまで、「モード1」「モード2」などという表現をしてきましたが、これらはプロポの操作モードを表しています。プロポは操作モードによって、スティックを動かした時の機体挙動が変わってきます。

ドローンやラジコン飛行機の操縦に使うプロポでは、スティックの操作を上記の3舵およびスロットルレバーの操作に対応させ、機体を操縦します。この時に、左右スティックの縦横方向あわせて4通りの操作を、機体におけるエルロン・エレベーター・ラダー・スロットル操作のどれに対応させるかの違いが、プロポにおけるモードの違いとなっています。

プロポにはモード1からモード4までの4種類の操作モードが存在します。次の項目から、それぞれの操作モードにおいて、左右スティックの縦横操作がどの操舵に対応しているかを説明します。

モード1による操縦の仕様・設定

モード1は、日本のラジコン飛行機界隈で最もスタンダードとされている操作モードです。

表1 モード1の操縦仕様
スティック操作 対応舵面
右スティック縦操舵 スロットル
右スティック横操舵 エルロン
左スティック縦操舵 エレベーター
左スティック横操舵 ラダー
モード1の操縦仕様

モード2による操縦の仕様・設定

モード2は、ラジコン飛行機やドローンの操縦において、日本以外のほとんどの国で最も標準的な操作モードです。

表2 モード2の操縦仕様
スティック操作 対応舵面
右スティック縦操舵 エレベーター
右スティック横操舵 エルロン
左スティック縦操舵 スロットル
左スティック横操舵 ラダー
モード2の操縦仕様
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モード3による操縦の仕様・設定

モード3は、モード2の左右のスティック操作を反転した操作モードです。左利きの人用とされていますが、実際には左利きの人でもモード2を選択することがほとんどで、利用率は低いです。

表3 モード3の操縦仕様
スティック操作 対応舵面
右スティック縦操舵 スロットル
右スティック横操舵 ラダー
左スティック縦操舵 エレベーター
左スティック横操舵 エルロン
モード3の操縦仕様

モード4による操縦の仕様・設定

モード4もモード3と同様に、左利きの人用として、モード1の左右のスティック操作を反転した操作モードです。やはりモード3と同じく、利用率は低めとなっています。

表4 モード4の操縦仕様
スティック操作 対応舵面
右スティック縦操舵 エレベーター
右スティック横操舵 ラダー
左スティック縦操舵 スロットル
左スティック横操舵 エルロン
モード4の操縦仕様

実機の操縦系の仕様・設定

各モードにおける左右スティックの縦横操舵が、エルロン・エレベーター・ラダー・スロットル操作のいずれに対応するかは理解してもらえたと思います。プロポの操作モードはどれを選ぶべきか、という議論に進む前に、実機(実際の飛行機やヘリコプター)ではどのように舵面を操作しているのかも確認しておきましょう。

固定翼航空機の場合

固定翼航空機(飛行機)の操縦系の基礎部分は、「操縦桿」「ラダーペダル」「スロットルレバー」から構成されます(操縦桿とラダーペダルの代わりに操縦輪が使用される場合もあります)。それぞれの操縦装置への入力は、以下のように舵面操作へと対応付けられます。

表5 固定翼航空機の操縦仕様
スティック操作 対応舵面
操縦桿縦操舵 エレベーター
操縦桿横操舵 エルロン
スロットルレバー操作 スロットル
ラダーペダル操舵 ラダー
固定翼航空機のコックピット
The flightdeck of the Airbus A380 / Naddsy

操縦桿の操作方法は、プロポのスティック操作とほぼ同じで、縦横方向に動かすことができます。スロットルレバーは縦方向のみ、ラダーペダルは横方向のみの操作が可能です。

基本的に操縦桿は足の間、ラダーペダルは足元、スロットルレバーは左手側に設置されます(サイドスティック形式の場合、操縦桿は右手側に設置されます)。

回転翼航空機の場合

ヘリコプターのような回転翼航空機の場合は、固定翼航空機の操縦桿に相当する「サイクリックスティック」、スロットルレバーに相当する「コレクティブスティック」、そして「ラダーペダル」から構成されます。

コレクティブスティックはスロットルレバーに相当すると書きましたが、正確にはエンジン出力を調整するものではなく、ローターブレードのピッチ角を全て一斉に操作することで、ローターの生み出す揚力を調整しています。

表6 回転翼航空機の操縦仕様
スティック操作 対応舵面
サイクリックスティック縦操舵 ピッチ(エレベーター)
サイクリックスティック横操舵 ロール(エルロン)
コレクティブスティック操作 上昇降下(スロットル)
ラダーペダル操舵 ヨー(ラダー)

回転翼航空機には、基本的にはエルロン・エレベーター・ラダーといった舵面は存在しないため、上の表では操作によって操縦される姿勢角を記載しています。

サイクリックスティックは右手側、ラダーペダルは足元、コレクティブスティックは左手側に設置されるのが基本です。

プロポの操作モードにモード2を推奨する理由

ここまで、「航空機の操縦はどのように行われるのか」「プロポの操作モードとは何か」「各操作モードはどのような仕様か」「実機での操縦はどうなっているか」という点について説明してきました。プロポを購入する際に、どの操作モードのものを選ぶべきかを判断するために必要な知識は得られているはずです。

ここまでの内容を踏まえて、なぜ私がモード2のプロポを推奨するのか、その理由を説明します。

モード2が実機での操縦に一番近い

ここまでに紹介したモード2の仕様固定翼機の仕様回転翼機の仕様を比較すると分かるように、これらのスティック操作と舵面の対応関係は非常に似ています。つまりモード1からモード4の中では、モード2が一番実機での操縦感覚に近いということになります。

実機で採用されている操縦方法には、その操縦方法が適切であるという根拠があり、パイロットによる操縦性の評価も行われてきています。つまり実機と同じ操縦方法であることは、十分な操縦性を備えていることを意味します。

モード2は直感的に理解しやすい

モード2のさらなる特徴は、プロポでの操作が直感的に理解しやすいという点です。

モード2では、前後の移動が右スティック縦操舵に、左右の移動が右スティック橫操舵に割り当てられています。また、上昇降下が左スティック縦操舵に割り当てられています。

これは、機体を上から見下ろしたときの、2次元平面上の移動が右スティックに集約され、左スティックはによる上下方向の移動と切り離して操縦することができる、ということを意味します。これにより、移動と高度の管理を別々に行えるため、操縦時に混乱することが少なくなります。

プロポの世界標準はモード2

個人的に非常に重要な点だと考えているのは、プロポの操作モードの世界標準はモード2だということです。

ドローンの開発を先導しているのは、アメリカや中国であり日本ではありません。これらの国々でモード2が主流である以上、アメリカや中国から発売されるドローンもモード2のものが多めになり、モード1に慣れていると扱いづらくなってしまう可能性があります。

ドローンは現在発展途上の段階にあり、大きな可能性を秘めています。もしもその操縦方法に、ほとんど日本でしか通用しない「ガラパゴス仕様」のモード1を選んでしまうと、可能性を狭める方向に作用してしまう可能性があると個人的には感じています。そのような観点から、「グローバルスタンダード」であるモード2のプロポを利用することを推奨します。

ただし、日本でラジコンクラブなどに所属し、上級者の指導を受けて練習するなら、操作モードを合わせる必要があるのでモード1も選択肢にはなるとは思います。

(補足)プロポの操作モードは変更できる?

今回はプロポの操作モードはモード2を推奨する、というものでしたが、既にモード1のプロポを持っている場合には、モードを変更できればいいのに…と思いますよね。

結論から言えば、プロポのモード変更は可能ですが、一部ハードウェア的な改造が必要な部分があります。その詳細について以下で紹介しています。

ソフトウェアでの設定変更

ここまでに説明した、ドローンやラジコン飛行機の操縦に使う「エルロン」「エレベーター」「ラダー」「スロットル」の4つの操作入力は、それぞれの信号が1つのチャンネルに割り当てられ、プロポを介して機体へ送信されます。このチャンネル番号と信号の対応関係を変更することでモード1とモード2を変更することができます。

もう少し具体的な例を上げて説明します。例えば以下の表は、「AETR」と呼ばれるチャンネルの設定です。Aはエルロン(Aileron)、Eはエレベーター(Elevator)、Tはスロットル(Throttle)、Rはラダー(Rudder)を意味し、チャンネル番号と舵面の対応関係を表しています。

チャンネル番号 対応舵面
Ch. 1 エルロン
Ch. 2 エレベーター
Ch. 3 スロットル
Ch. 4 ラダー

機体上の舵面を動かすためのモーターコントローラー(またはフライトコントローラー)が、チャンネル設定として「AETR」を想定しているとします。

チャンネルに対する信号の割当を変更できるモード1のプロポを使用しているの場合、「AETR」ではなく「ATER」を設定すれば、スロットルとエレベーターが入れ替わるので、モード2と同じ設定になります。これがモード1とモード2をソフトウェア的に切り替える方法です。

ハードウェア上の変更点

ただし使用しているプロポによっては、ソフトウェアだけでなくハードウェアでの変更も必要になる場合があります。それは、左右のスティックが異なる場合です。

プロポのスティックには、バネがついていて手を離すと勝手に中央に戻ってきます(自動センタリング)。この機能は、機体の姿勢を操舵する部分(エルロン・エレベーター・ラダー)には搭載されていますが、スロットルは手を離した後も保持されて欲しいので、バネがついていない場合が多いです。

つまり、モード1のプロポの場合は、左スティックの縦横方向と右スティックの横方向にはバネがついていますが、右スティックの縦方向にはバネが付いていません。しかしモード2として使用するならば、右スティックの縦方向はエレベーター操舵に相当するため、バネが付いていないと操縦しにくいです。このように、ソフトウェアだけでモードを切り替えても、スティックの自動センタリングが行われないため操縦が難しくなってしまいます。

このような場合には、プロポの製造メーカーが販売している交換用のスティックを使った改造を行い、スティックの挙動を変更先のモードに合わせると、モード1のプロポをモード2として上手く使えるようになります。(右スティックを縦方向にもバネが取り付けられるものに変更する。左スティックは縦方向のバネを除去すれば良い。)

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著者:K-ki 子供のころに作った模型飛行機がきっかけで航空宇宙の世界に足を踏み入れたエンジニア。HNは「けーき」と読みます。 好きなものは航空機(固定翼・回転翼・ドローンなど全般)と生き物・アクアリウム。水棲生物の中では特にニホンイシガメが好き。
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コメント

  1. Amaya より:

    初めまして60過ぎのヘリマニアです。当方TURNIGY9Xで遊んでいます。9Xの中をいじるのが面倒になりかけています 新しくなりました9XR PROで遊べるかなと研究していました 9Xにもモジュールが付きますが 質問です新しい双葉系モジュールをsetすると今までの9X Turnigy 9X8C-V2 8チャンネルレシーバは使えるのでしょうか? 

    • K-ki より:

      Amayaさん、コメントありがとうございます。返信が遅くなり失礼しました。

      Turnigyの9X系プロポは、よく出来ていて遊びがいがありますよね。

      さて、ご質問のフタバ系送信モジュールと9X8C-V2受信モジュールの互換性ですが、おそらく互換性はないと思われます。理由は、Hobbykingの9X8C-V2のページに、「Only RX-9X8Cv2 receiver is comptible with TX-9X(v2) transmitter module.」との文言があるためです(comptibleはcompatibleの誤記だと思います)。

      もちろん、実際に試してみたわけではないので、あくまでも参考情報です。また、この受信モジュールに技適を通ったものが存在するかも不明ですので、私からは使用を推奨できません。

      個人的には、9X PROを使用するのなら、以下のページで紹介しているFrSkyの送受信モジュールをおすすめします。

      ドローン・ラジコン飛行機向けプロポ(送信機)の選び方とおすすめ4選!
      ドローン・マルチコプターやラジコン飛行機など、空ものラジコン向けの送信機(プロポ)の選び方とおすすめを紹介します。プロポ選びの際にはチャンネル数やテレメトリー機能、ミキシング機能などを考慮し、電波法の技術基準を満たした技適マーク付きのものを選ぶのが重要です。
  2. 田澤啓次郎 より:

    はじめまして

    米国、中国で モード2となれば確かにそれがグローバルスタンダードですね。問題は教習所や諸先輩から モード1で教わった後輩たちが モード2に切り替えざるを得ない場面になった時だと思います。日本が世界のドローンのトップシェアを誇る国であればまだ良いかも知れませんが…
    例えばDJIの方針転換でモード1が廃止された場合 (皆さんそう考えたくはないかもですが) 後輩たちが新たにモード2操作に切り替えられるようになったけど、時として勘違いでエレベーターとスロットルを間違えた !!  これを前方に人が居て インスパイヤーでやってしまったら… 車の様に昔からブレーキとアクセルの関係が変わらないのと違って、プロポのモードを途中から変更するというのは 多分人によっては勘違いによる操作ミスが発生する様に思います。 その頃には先輩諸氏は引退して、若い者がやった事故は俺は知らねぇよとなるんでしょうか。また教習所も責任は取らないでしょう (法的には恐らく個人の問題) 
    私は モード2で飛ばしていますが教えてくれる人が殆どいないという状況なのでしょうか。困ったものです ((+_+))

  3. Koji.Y より:

    はじめまして(*´ω`*)ノ 読んでなるほど〜でしたw おかげでモードの違いが非常に良く理解することが出来ましたw しかしそもそもなぜに日本ではモード1が主流になってるんでしょう? 論理的にはモード2がしっくり来ますし 逆に何故あえてモード1が定着しちゃったのかって経緯とか知りたくなりましたw

  4. ハリー より:

    わたしは、50年ほどRCの飛行機を飛ばしてます。モード1経緯は子供のころ、聞いたことがあります。
    月給が3~5万円のころシングルボタン打ち、から、今のようなプロポが発売されたとき、2チャンネルでで2万ほどしたらしいです。
    これで、何とか飛行機、飛ばしてたんですが、右スティクで、ラダー、左スティクでエレベータのみでとばしてたんだそうです。燃料が切れたら、着陸というやりかたで、、、。
    それで、皆さん、左スティクの上下がエレベーターの習慣がついた、と聞きました。
    所説、あるんでしょうが、一般の人が、飛行機に乗ったことない人がほとんどの時代でしたし、当時の日本人、独自の考えだったんでしょうね。

  5. n.nakashio より:

    こんにちは、はじめまして。
    日本でのモード1が主流になった理由や利点、又は一部の方に誤解が有る様ですので、この場をお借りして、私の知る範囲でご説明させて頂きます。
    2chから4chに移行時に、単に流れで空きチャンネルに適当に割り当てた訳ではございません。
    私はシングルボタン打ちの頃からボートや飛行機を飛ばし始めました。
    当時は未だサーボもエスケープメントサーボ(ゴム動力のサーボ)等で、なかなか思
    い通りにはいってくれませんでした。
    一つのボタン打ちのみでコントロール→シングルプロポ(左エンジンコントロールボタン打ち、右スティックラダー)→2chプロポ(左スティックエンジンコントロール、
    右スティックラダー)と発展して行きます。(ヒノデ電工製等)
    右ラダーとなったのは、右利きの人がボートや飛行機等を上手くコントロールする事を想定していたのでしょう。未だRCカーやRCヘリは存在しない頃です。
    この頃、並行してOS(小川精機)その他数社からリード式の多チャンネル送信機も発
    売されていましたが、一部の上級者の使用に留まり、一般人には高嶺の花で羨ましく眺めているだけでした。
    さて、当時の正当な2Chの機体はラダーオンリー機と呼ばれており、高揚力の主翼に
    大きめの上半角、又エンジンに適度なダウンスラストを付け、
    左スティックのスロットコントロールにより飛行機の速度と高度をコントロールして
    いました。
    スロットルハイでの手投げ発進又はスロットルコントロールによりランディングでの
    離着陸も可能でした。
    離陸後は高揚力の主翼により、スロットルをハイ側にすれば高度が上がり、スロットルを絞れば高度が下がります。
    即ち左スティックは機能上エレベーターとしての役割をしていました。又ラダーでの
    旋回時にも左スロットルはエレベーターの役割となります。
    (正当な2ch機でエンジンハイのまま放り投げ、エレベーターとラダーのみで機体を
    コントロールする様な機体を当時私達はあまり見た覚えが有りません。一部特殊な2chパイロン機等では存在したのかもわかりませんが。)
    その後、4chプロポが発売されましたが、4サーボを使用するもので、特にスロット
    ルやエレベーター等の割り当ては左右決まっておらず、当時からどちらでも選択可能
    でした。
    各自好みで左右スティックのセンター戻りスプリングとノッチ付金具を入れ替えて選
    択出来ました。
    4chラジコン飛行機は一旦離陸してしまえば、エレベーターとエルロンのみで旋回出来き、概ね思い通りに飛行させる事が出来ます。
    (スロットルは全体的な飛行スピードや高度調整時、ラダーは機体が進行方向を向い
    た、よりきれいな飛行軌跡を目指す場合に使用します。)
    実機と違い、ラジコン飛行機の場合は両手の指先での微妙なコントロールが可能な
    為、人間工学的、実践的にも左手がエレベーター専用、右手がエルロン専用と左右独
    立させた方が、より繊細な飛行調整が可能であった為、
    時は必要とせず、今で云うモード1が上級フライヤー、コンテストフライ
    ヤー、又世間一般の間で自然と定着致しました。
    昔からラジコン技術等を購読しておりましたが、当時の日本のRCメカや機体、RC技術は世界のトップレベルであった様に記憶しています。
    今後も是非日本の技術力で巻き返してほしいですね。(YAMAHA、ヒロボー、SONY等は頑張っているようですので)
    当時RCは日本やヨーロッパが主流で中国製等は聞いたことも無かったです。
    アメリカからはCOX製の小型エンジン付き機体が一部輸入されていましたが、プラスチックのおもちゃの様でした。
    話はそれてしまいますが、実機とRC飛行機は操縦条件において大分異なりますので、
    比較対象にするには少し無理が有りますし、比較する意味もないかと考えます。
    実機の飛行機は昔、油圧制御等が無い為、ラダー、エレベーター、エルロン、スロッ
    トルの操作はすべて人力で行う必要が有り、ラダーは両足に割り当て、力のいるエレベーターとエルロンは丈夫な1本の操縦桿として左右の手と体を使い力一杯で操縦し、飛行中特に頻繁に使用しないスロットルは、別操縦桿になったとある文献に記されておりました。その発祥経緯に基づき、現在に至っている様です。
    (今でも、実機のエアレース等の機載映像等をご覧になれば良く理解できると思います。まさに空のモータースポーツですね。)

    さて、そのうちRCヘリが出現致しますが、駒ジャイロ(1軸ラダー制御)も無かった
    頃は飛ばせる人はごく少数で有った為、省略させて頂くとして、
    RCヘリが普及した一般的なジャイロ(1軸ラダー制御)使用のエンジンヘリに付いて
    簡単に説明させて頂きます。
    普及したと言いましても、とても難関で、10人中7人は定位置ホバリングや上空飛行達成の前に挫折して行きました。
    まずRCヘリの基本はホバリングです。機体の向きは1軸ジャイロがラダー制御してく
    れますので大丈夫なのですが、前後、左右をエレベーターとエルロンでコントロール
    して一定の位置に留まる必要が有ります。
    モード1なら左右の親指で独立して行えますがモード2だと右手の親指のみでエレベーターとエルロンを同時にコントロールする事になり、最初は非常に難しいです。
    逆に左手は暇(笑)です。その為当時はモード2と云う言葉自体も存在しておりませんでした。
    なので、老舗ラジコンクラブや教習所の多くは実践的にも最終的にはコントローラブルなモード1を推奨しているのでしょう。

    但し、DJIの様な空撮用ドローンは全く別物と考えても良く、非常に感度を高めたジャイロ設定や高度設定がされており、完全に近い自動制御でホバリングしますので、超初心者はモード2の方が右手だけでも操作出来、直感的に解り易いのかと思います。
    右手のみで前後、左右させればその他何もしなくても、とりあえず一定高度を保ちな
    がら、とりあえず飛行してくれますので、全く初めての人でも子供でも、飛ばすだけなら直ぐに飛ばせます。又指導する側もとても簡単で楽ですし。
    ここまでの自動飛行や、プログラム通りの自動空撮に頼った飛行で満足ならばモード2の方が早く習得出来るかもわかりません。
    しかし3次元的な移動を伴う複雑な飛行や撮影をする事は、ほぼ無理でしょう。
    又、空物の最大の注意点は、人や物を傷つけかねない墜落やフライアウェイです。
    一瞬でもGPSや気圧計、ジャイロ等に不具合が生じた場合、パニックになってしまい、
    その技能での対処は100%不可能です。
    ここまでの技能では3軸装備でジャイロ感度を低くして運動性を高めたドローンレーサーでのホバリングだけでも難しいでしょう。(3軸装備のドローンレーサーの操縦性はRCヘリの操縦性に近いです)

    私個人の意見ですが、今後RCヘリやRC飛行機、RCドローンレース等も目指す目標が少しでも有るので有れば、上に述べた操作性の問題や、上級者の指導者やプロフライヤーが圧倒的に多いモ-ド1で始める事を推奨致します。
    海外でもヨーロッパ系はモ-ド1が多いですので、まだまだ海外でも十分通用します。
    ここ最近急に日本でモード2が多く見られる様になったのは、中国メーカー製の超廉
    価3chヘリやトイドローンの流入の為でしょう。
    その為、ここ10年位の間に知らぬ間にモ-ド2から始めた人も多いと思います。
    結論ですが、モード1でもモード2でもある領域までレベルが達すれば、自動車と同じで、体の1部として自由にコントロール出来る様になればどちらでも良いと思います。現にモード2で始められ技術検定に合格し、スクール運営や本を出版されておられる方も見られます、その方たちはモード2を推奨されておられる様です。
    中級者クラスからモード変更を行うのは非常に困難です。(初期なら可能でしょう)
    ご自分の目的や用途に応じて、老舗ショップや先輩方々に相談の上、的確な判断をして決めて頂ければと思います。
    現在は廉価で優秀なRC用フライトシュミレータもございますので、これで十分操作確認してみるのも良いと思います。(最低でも50時間以上は必要でしょうかね)
    くれぐれもインターネット上の一部の偏見的且つ想像の混ざった投稿記事に惑わされ無い様に注意して下さい。

  6. n.nakashio より:

    こんにちは、Koji.Y 様
    どうぞ宜しくお願い致します。
    モード1が主流となった経緯等を投稿させて頂きましたので、もし宜しければご参照下されば幸いです。

  7. papa mumin より:

    田沢様 こんにちは、大変参考になりました。
    私自身はモード1で飛ばしています、RCヘリの経験が10年ほどですが、最近は
    ドローンでの空撮とレーシングドローンでのフライトを楽しんでいます。
    これから始める人にどちらのモードを選択すべきかよく聞かれますが、
    田澤様のこの記事を参考にさせていただきます。