送信機(プロポ)
ドローン・マルチコプターを操縦するために使用するコントローラーのことを、ラジコン用語で「プロポ」と呼びます。操縦のための信号をパイロットの手元から機体に送信する役割を持つため、「送信機」とも呼ばれます。
プロポの種類
プロポは操作の仕方から、大きく「ホイラータイプ」と「スティックタイプ」の2つに分けられます。
ホイラータイプ
ホイラータイプのプロポでは、「トリガー」と呼ばれるレバーの操作でアクセルを、「ホイール」の操作でハンドルをコントロールします。車の運転に似た感覚でラジコンを操縦できるため、主にラジコンカーなどの操縦で使用されます。
スティックタイプ
スティックタイプのプロポでは、左右2つのスティックを操作してラジコンを操縦します。スティックがそれぞれ縦方向・横方向に動くためホイラータイプより操作軸が多く、3次元的な運動をするラジコン飛行機・ドローンの操縦で使用されます。
プロポの操作モード
ドローンやラジコン飛行機を操縦するためには、スティックタイプのプロポにおいて、左右スティックの縦横方向あわせて4通りの操作を、機体におけるエルロン・エレベーター・ラダー・スロットル操作のどれかに対応させる必要があります。
スティックと舵面を対応させる方式にはいくつかの種類があり、この方式のことを「モード」と呼びます。モードには1から4までの種類がありますが、普通はモード1かモード2のいずれかで操縦します。
補足説明
エルロン・エレベーター・ラダーは、機体に対して重心を中心とした回転運動を発生させるための操舵面で、三舵とも呼ばれます。
- エルロン – 機体の左右方向の回転運動を発生させロール姿勢を制御するための、主翼の後縁に取り付けられている操舵面
- エレベーター – 機首の上下方向の回転運動を発生させピッチ姿勢を制御するための、水平尾翼の後縁に取り付けられている操舵面
- ラダー – 機首の左右方向の回転運動を発生させ方位を制御するための、スイッチョ区尾翼の後縁に取り付けられている操舵面
プロポのカスタマイズには「OpenTX」
プロポを自分好みにカスタマイズすることで、より機体を操縦しやすくなります。ソフトウェア的にカスタマイズできる内容はプロポの種類によって違いますが、「OpenTX」というオープンソースのソフトウェアを使用すれば、かなり細かな設定が可能になります。
OpenTXは世界的にも広く使用されているソフトウェアで、対応しているプロポの種類も多いです。自分好みの操作しやすいプロポを追求したい人は、ぜひ使ってみましょう。以下のページでOpenTXに関連する情報を幅広くまとめているので参考にしてください。
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