こんにちはー!ドローンで一番好きなのは飛ばす時よりも作る時、なK-ki(K-ki@Ailerocket)です。ドローンを飛ばし始めると、ドローン操縦関連の資格に興味が湧く人も多いと思います。ドローン操縦の資格は多数あり、それぞれに少しずつ得意分野も違うのですが、「操縦技術」に一番力を入れているのは、おそらくDPA認定資格の「ドローン操縦士」でしょう。
今回は、ドローン操縦関連の資格に興味を持った人向けに、「ドローン操縦士」という資格について紹介します。資格を取得する過程で、操縦技能の向上を図りたい、という考えを持っている人には、かなりおすすめできる資格です。ドローンの操縦を全くしたことがない初心者にも、丁寧に指導してくれるカリキュラムになっている点も安心です!
DPA認定資格「ドローン操縦士」とは
ドローン操縦士は、ドローン操縦士協会(DPA)が認定するドローン操縦技術に関する資格で、この手の資格としては最も古いものの一つです(2017年6月から資格認定開始)。2020年2月時点では、「ドローン操縦士回転翼3級」と、この資格を取得するための講習も実施できる「ドローン操縦士回転翼3級インストラクター」という2つの資格が存在しています。
これらの資格の認定制度について簡単にまとめると以下のようになります。
資格名称 | ドローン操縦士回転翼3級 |
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認定団体 | 一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA) |
認定内容 |
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取得方法 | DPA認定のドローンスクールで講習を受講後に認定試験に合格すること |
取得費用 | 約30万円(ドローン操縦初心者の場合) |
受講資格 | 年齢:15歳以上、視力、色覚、身体要件あり |
有効期間・更新 | 2年間(要更新手数料) |
資格名称 | ドローン操縦士回転翼3級インストラクター |
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認定団体 | 一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA) |
認定内容 |
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取得方法 | ドローン操縦士回転翼3級を取得後に講習を受講し認定試験に合格すること |
取得費用 | 約75万円 |
受講資格 | 年齢:18歳以上、視力、色覚、身体要件あり |
有効期間・更新 | 2年間(要更新手数料) |
今後、2級及び1級といったより上位の資格が運用される予定ですが、2020年2月時点ではまだ実運用には至っていません。
DPA認定資格「ドローン操縦士」を取得するメリット
上の説明で、何となくどんな資格なのか分かっていただけたと思いますが、受講費用は35万円となかなかのお値段ですね。決して安くはないこの資格を取得することで、どんなメリットが得られるのか、次はその観点で「ドローン操縦士」という資格について確認してみましょう。
国土交通省の飛行許可申請で手間を省ける
知っている人も多いと思いますが、基本的にドローンを飛ばすために資格は必要ありません。多くの人が気にするのが「航空法」による規制ですが、これは特定の空域及び飛行方法に対して、国土交通大臣の許可や承認が必要になる、ということを定めているだけです。
ポイント
以下の空域を飛行する場合は、国土交通大臣の許可が必要です。
- 空港等の周辺の上空の空域
- 150m以上の高さの空域
- 人口密集地区の上空
ポイント
以下の方法で飛行する場合は、国土交通大臣の承認が必要です。
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 第三者の人又は物件から30m未満の飛行
- イベント上空飛行
- 危険物輸送
- 物件投下
ドローン操縦士は国土交通省に公認されたドローン操縦の資格であるため、これらの条件で飛行する場合に提出する申請書で、いくつかの書類を省略し手続きを簡単にすることができます。
操縦実技と安全知識の両方を得られる
ドローンの資格を取得するメリットの一つは、体系的に操縦技術と知識を学べることです。ドローンは多くの可能性を秘めたアイテムですが、使い方を誤ればいとも簡単に危険な事態を招いてしまいます。そもそも、軍事利用もされるものですから、ドローンが持つ危険性については重々承知していなければなりません。
それを踏まえた上で、効果的にドローンを活用するためには、操縦技術だけでなく法律や安全に関わる知識も重要です。ドローン操縦士の資格取得にあたっては、操縦技能と安全知識の両方を学べるため、どちらか一方だけを身に着けているよりもドローンをより効果的に扱えるでしょう。
インストラクターから直接操縦技術・知識を学べる
インストラクターに教えてもらいながら資格取得までの練習を積み重ねる点も、ドローン操縦士回転翼3級の資格を取得するまでの大事なポイントです。分からないこと、悩んでしまうことはインストラクターに相談して素早く解決することで、時間を短縮することができます。
ドローン操縦の資格取得を目指す人は、ドローン関連の仕事に転職したり、ドローンを使ってビジネスを始めたりする人が多いです。仕事の合間に資格を取得しようとすると、なかなか時間が取れず進捗が悪くなることも多いでしょう。インストラクターから学ぶことで時間を節約できるなら、それに越したことはありません。
ビジネスの上で操縦技術の証明になり信頼を得られる
K-ki(K-ki@Ailerocket)の個人的な考えでは、ドローン操縦の資格を取得する最大の意義はこの「操縦技術を証明して信頼を得る」ことだと思っています。
ドローン操縦の資格を取得する場合、多くの人は資格を仕事・ビジネスに繋げたいと思っているはずです。あなたにドローン操縦の仕事を頼みたいと思っているお客さんに、「安心して任せてください!」というための根拠にできること、お客さんがあなたに任せてみようと思ってくれることが、ドローン操縦士の資格を取得して得られる一番の成果だと思います。
今後国家資格になる可能性が高いと言われている
この点については、あくまで噂話レベルだと思っておいたほうが良いですが、DPAが認定するドローン操縦士の資格は、将来的にはドローン操縦に関する国家資格になると言われています。ドローン操縦士回転翼3級の資格だけがあって、2級・1級がなかなか制定されないのは、これらの資格が国家資格になるための調整が必要だからとかなんとか…。
確かに、DPAのカリキュラムは全国的に統一が取れており、操縦実技を体得するためのよくできたものだと思います。既存の資格を発展させて国家資格にするというのなら、DPAはその土台になりうるとは思いますが、あまり信憑性がないので話半分で聞いておくぐらいが良いと思います。
他のドローン資格との違い
ここまでで、ドローン操縦士回転翼3級とはどんな資格で、取得することにどんなメリットがあるのかを紹介してきました。次に気になるのは、他の資格とどう違うのか、という点ではないでしょうか。
ドローン操縦に関する資格は、2019年9月時点で国土交通省の公認となっているものだけでも、40種類を超えています。こういったドローン操縦資格にどんな種類があるのかについては、こちらのページで解説しています。
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ドローンの資格にはどんな種類がある?JUIDA・DPA・DJI等を解説
ドローンの操縦に関連する資格について、認定団体や法的背景も交えて分かりやすく解説しています。種類が非常に多いドローンの資格の中から、実用性の高いものを抽出し、取得方法、費用、有効期限、受講資格などを紹介します。
この項目では、数あるドローン操縦資格とドローン操縦士回転翼3級の資格を比較し、どんな違いがあるのかに焦点を当ててみます。
操縦技能の向上に注力している
国交省公認のドローン操縦資格を取得するメリットの1つが、飛行許可申請時の書類手続きの簡略化です。逆に言えば、ドローン操縦の資格には、飛行許可申請をするための条件である「10時間以上の飛行経歴」があることを証明する役割があるのです。
しかし実際には、資格取得の過程において、10時間以上の飛行経験を積ませるドローンスクールは多くありません。DPAと並びドローンの資格認定団体として有名なJUIDA(日本UAS産業振興協議会)の認定スクールのカリキュラムでは、実際に機体を操縦する時間が2時間程度になっていることも少なくありません。10時間に足りない分は、生徒の自習によって賄うという考え方だそうです。
また、別の有名なドローン操縦資格である「DJIスペシャリスト」を取得するためには、「DJI CAMP」という教育プログラムに参加する必要がありますが、このDJI CAMPに参加するためには「10時間以上の飛行経歴」が必要なのです。つまり、DJIスペシャリストに認定されるためには、自分で10時間以上の飛行経歴を積んでおくことが前提条件というわけです。
一方、DPA認定スクールでは、ドローン操縦の実技講習が15~18時間程度用意されています。DPAの認定資格を得るためにドローンスクールに通えば、それだけで10時間以上の飛行経験を積むことができるのです。
全くの初心者がドローン操縦に挑戦するのに向いている
DPAの認定スクールは全国各地に約30ほど存在し、その大半が「ドローンスクールジャパン」というスクールの系列校です。このスクールでは全校で共通のカリキュラムが採用されており、料金体系等も統一されています。そのカリキュラムの中でも主要なコースが、以下の2つです。
- フライトコース:初心者向け、受講料 12万円(税抜)
- ビジネスコース:経験者向け、受講料 20万円(税抜)
DPA認定資格の「ドローン操縦士回転翼3級」を取得するためには、「ビジネスコース」を修了する必要がありますが、ドローンの操縦を全くしたことがない人にも対応した「フライトコース」というコースがその前段階として用意されているのです。
コースはそれぞれ独立して申し込むことができるため、「自分がドローンの操縦に向いているかは分からないが、一度挑戦してみたい」という人にとっては、まずフライトコースに申し込んで向き不向きを確認し、その上でビジネスコースに進むかどうかを決められるため、もしも向いていないと分かった場合でも損失を小さく抑えることができます。
飛行経験があれば受講費用を安く抑えられる
上記の2つに別れたコースは、飛行経験がある人にもメリットがあります。10時間以上の飛行経験があれば、最初からビジネスコースに申し込むことができるため(テストはあるそうです)、20万円でドローン操縦士回転翼3級の資格が取得できます。
DPAとよく比較されるJUIDAの認定資格を取得するためには、JUIDAの認定スクールを受講する必要がありますが、その受講費は25万円~が相場です。したがって、飛行経験がある人にとっては、JUIDAの認定スクールよりもDPAの認定スクールに通ったほうが、コストを抑えて資格を取得できる場合があるのです。
ドローン操縦士回転翼3級の資格を取得する方法
ドローン操縦士回転翼3級の資格が、自分の求める資格だと思えたら、資格の取得に向かって動き出してみましょう。もちろん、ドローン操縦士の資格取得には安くはない費用がかかるので、他の資格との比較をしっかりと行ってから決めるのが良いでしょう。
認定ドローンスクールで対応するコースを受講する
ドローン操縦士回転翼3級の資格を取得するためには、ドローン操縦士協会(DPA)の認定校(ドローンスクール)で講習を受ける必要があります。DPA認定ドローンスクールは、以下に一覧としてまとめられています。
参考DPAスクール|一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)
なお、DPA認定スクールであっても、そのドローンスクールが提供する全てのコースでドローン操縦士回転翼3級の資格が取得できるわけではありません。受講するドローンスクールの提供するコースの中から、回転翼3級の資格が取れるコースを選んで受講してください。
修了試験に合格する
DPA認定校で所定の講習を受講したあとは、修了試験を受験することができます。この試験に合格すれば、申請書類をDPAへ提出することで、DPAの技能認定証(=ドローン操縦士回転翼3級の資格)を取得できます。
DPAから資格認定および認定証が発行される
修了試験合格後に申請書類を提出後、技能認定証が発行されたことを持ってドローン操縦士回転翼3級の資格を取得したことが認定されます。
ドローン操縦士回転翼3級を取得できるドローンスクール
上に書いたとおり、ドローン操縦士回転翼3級を取得するためには、ドローンスクールに通う必要があります。しかし、ドローン操縦士回転翼3級を取得できるDPA認定のドローンスクールは、全国に約30あるため、どれを選べばよいのか分からないという疑問が湧くはずです。
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ドローン操縦スクール比較!取得資格や受講コースからおすすめを紹介
ドローンスクールで資格を取る際に湧く疑問を徹底解決します。ドローンを飛ばすための資格の必要性から始まり、資格を取得するメリット、実用性の高い資格、ドローンスクールの選び方、おすすめのドローンスクール等を解説しています。
こちらのページで紹介しているおすすめのドローンスクールから、DPA認定スクールを探してもらうのもよいのですが、このページではもっと手っ取り早く、おすすめのスクールを1つ紹介しておきます。
ドローン操縦士回転翼3級の資格を取得するスクールを迷った場合は、まずは「ドローンスクールジャパン」の系列校から選ぶのが良いと思います。その理由は、全国に約30あるDPA認定ドローンスクールのうち20以上がドローンスクールジャパン(DS・J)の系列であるため、スクール運営のノウハウを圧倒的に多く保有しており、資格取得まで円滑にサポートしてくれるからです。
その中でも、「ドローンスクールジャパン東京中目黒校」がK-kiのおすすめです。ドローンスクールジャパンの業態はフランチャイズであり、実はそれぞれのスクールの運営会社が異なります。そういった状況の中で、東京中目黒校を運営するスカイエステート株式会社は、ドローンを使った外壁調査や空撮などで現場経験が非常に豊富です。それゆえに、講習の中でより「生きた」技術・知識を身につけられます。実際にDS・J東京中目黒校に行ってきた様子をこちらのページでレポートしているので、併せて読んでみてください。
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仕事に繋がる!ドローンスクールジャパン東京中目黒校の無料体験レポ
ドローンスクールジャパン東京中目黒校で無料説明会&操縦体験をしてきました。細かく質問して分かった、DS・J東京中目黒校の強みを解説します。ドローンビジネスに精通した会社が運営するスクールであり、資格を仕事に繋げられます。
さらに、スカイエステートはSORAeMONというドローンパイロットと仕事をマッチングするサービスも運営しており、卒業生に仕事を斡旋することにも積極的です。卒業後に受けられる補講として、外壁調査への同行や測量ソフトの使い方講習を開催しているなど、ドローンビジネスで蓄積したノウハウの共有も行っています。可能であれば、DS・J東京中目黒校の無料説明会・操縦体験に参加して、どのような技術・知識を身に着けられるか体験してみることをおすすめします。